<天皇杯:G大阪1-0鹿島>◇準決勝◇29日◇エコパ

 リーグ戦でJ2に降格した関西の名門・G大阪が、天皇杯制覇に王手をかけた。

 前半23分にショートコーナーからの折り返しを受けた日本代表MF遠藤保仁(32)が、角度の厳しい位置からループ気味のシュートを決めて先制。後半は鹿島に押し込まれながら、その1点を守り抜いて、決勝戦へと駒を進めた。

 遠藤は「どんな形であれ、勝てて良かった。たまたまゴールに入っただけ。それが決勝点につながった。本当は我慢しながら守りきるより2、3点目を取りにいきたかったですけど。相手も粘り強かった」と淡々と話した。

 DF中沢が腰痛で途中交代しながら、完封勝利に貢献したDF岩下も「次は必ず勝ちたい。いい意味で、決勝戦を楽しみたいです」とうれしそうに語った。

 元日の決勝戦(国立)は柏との対戦が決定。勝てばJ2の来季に、アジア・チャンピオンズリーグに出場する権利を獲得する。