警視庁組織犯罪対策5課は21日までに、覚せい剤取締法違反の疑いで、東京都港区虎ノ門、歯科医吉沢忠夫容疑者(55)と港区西麻布、元Jリーガー後藤純二容疑者(42)を逮捕した。

 吉沢容疑者の逮捕容疑は10月、東京都内か周辺で覚せい剤を使用した疑い。後藤容疑者は同月、吉沢容疑者の歯科医院で、覚せい剤0・2グラムを1万円で吉沢容疑者に販売するなどした疑い。

 組対5課によると、2人は約20年前からの知り合い。後藤容疑者が覚せい剤を仕入れ、吉沢容疑者に売っていた。2人は容疑を認め、吉沢容疑者は「嫌なことを忘れるために使用した」と供述している。

 後藤容疑者は1994~96年、Jリーグ・京都パープルサンガ(現京都サンガFC)に所属していた。吉沢容疑者は10年に同法違反容疑で逮捕され、2年間の医業停止処分を受けた。