<J1:広島0-2浦和>◇第3節◇15日◇Eスタ

 浦和DF森脇良太(27)が交代直後に、退場処分を受けた。

 後半29分に1枚目のイエローを受け、同46分にDF坪井と交代してピッチから退いた。ピッチから出た直後に、MF原口が勝負を決定づけるチーム2点目のゴール。それを見ていた森脇は、試合以上のスピードでタッチラインの外側を走って原口の元へ。ゴール裏スタンドの前で絶叫する原口に飛びついた。歓喜の輪が解け、選手らがピッチに戻った直後、森脇にはこの日2枚目のイエロー。そしてレッドカードを食らった。手を広げて抗議するも、浦和のスタッフになだめられた。「なんで!?

 交代してんじゃん!」と大声を張り上げたが、交代しているからこそイエローに値する行為だった。

 交代し下がった選手(ベンチ入りする選手も)は、ピッチ及びテクニカルエリア周辺から離れなければならない。森脇はコーナーフラッグすれすれどころか、フラッグの内側を疾走し飛びついており、主審と副審が協議しあえなく退場となった。原口に飛びついた直後に森脇は「まずい」と思ったのか、ユニホームを脱いでアンダーシャツになったが、そういう問題ではなかった。2年前まで所属していた広島でよもやの失態。広島サポーターは、やんやの喝采を浴びせた。

 試合後は「興奮してピッチを気持ち横切ったのが原因だと思う。情けない。チームは勝ちましたが、個人的にはもやもやが残っている」と反省しきりだった。