横浜は2日、横浜市内で今季最終戦となる6日の東京戦(味スタ)に向けた練習を行った。1日はオフで、この日からトレーニングを再開した。

 今季限りで退任する樋口靖洋監督(53)は練習後、設置されたファンサービスエリアに行き、熱心なサポーターと“お別れ”した。

 きまじめで、実直な指揮官は贈り物を抱えて戻ってきて「『ありがとう』と言っていただいたと」と、笑顔で触れ合いの様子を語った。

 昨年度の天皇杯を制し、チームに久しぶりのタイトルを運んだ指揮官は、今季は無冠で退任となるが、退任発表後の3連勝フィニッシュへ気合十分だ。

 あるサポーターからは「再来年、また戻って来て下さい」と早くも再登板をリクエストされたという。これには「再来年戻るということは、来年のマリノスの成績が良くないことになる。それはダメですよと言いました」。最後の最後までマリノス愛を貫き、クラブを去ることになる。