熊本の得点源が負傷をおして、初の九州ダービーに臨む。鼻骨骨折のFW高橋泰(27)が、28日の戦術練習で先発組に入った。23日湘南戦で負傷し、フェースガードを着けて練習したが「ヘディングも大丈夫」と、得意のプレーに支障がないことを確認。次節鳥栖戦(30日、ベストアメニティスタジアム)出場へ、不安材料を取り除いた。

 高橋は、医師から約2週間、実戦を避けるよう勧められた。痛みは消えていないが「1試合休んで、次の出場が保証されるような立場ではない」と、26日から練習を再開。池谷友良監督(45)は「(フェースガードで)見えるかどうかが心配だったが、大丈夫だろう」と話した。鳥栖はJ2で唯一、今季無失点を続けている。「相手に関係なく、いつでも点は取りたい」。熊本のJ初得点をはじめ、チームの全3得点を決めている高橋が、再び「初もの」を狙う。【佐藤千晶】