<J1:清水0-0大宮>◇第3節◇30日◇日本平

 J1清水は0-0で大宮と引き分けた。ボールは支配したがフィニッシュの形をつくれず、終了間際のPKもFWマルコス・アウレリオ(24)が失敗。それでも守備では公式戦2戦連続完封と安定感は出てきた。

 勝ち点3が、清水からするりとこぼれ落ちた。後半ロスタイム。途中出場のFWマルコス・アウレリオがPKを得て自ら蹴るも、大宮GK江角に防がれた。「悔しい気持ちでいっぱい」と天を仰いだアウレリオ。スコアレスドローで勝ち点1は得た。だが、長谷川監督も「ちきしょう。狙い通りだったのになあ。本当に悔しい」と唇をかんだ。

 ナビスコ杯東京V戦に続いて無失点には抑えた。FW陣を含め、前線からの守備で決定機をほとんどつくらせなかった。だが、攻撃へのつなぎの部分で、ミスが出た。決定的といえる場面は、前半18分に放ったFW矢島のボレーと、同41分のFW西沢からパスを受けたMFフェルナンジーニョのシュートぐらい。フィニッシュの形が狙ったほどはつくれなかった。長谷川監督は「DF陣の踏ん張りに応えて何とか1点取ってくれればという試合だった。最後までなかなか(ゴールを)割れなかった」。

 中2日で迎える浦和戦に向け、高木和主将は「しっかり疲れを取るしかない」と顔を上げた。守備面での手応えは深まった。攻撃面で味わった悔しさは、次戦での勝ち点3奪取への糧にしてみせる。【浜本卓也】