来年3月にスタートする新ACL(アジアチャンピオンズリーグ)に、Jリーグから4クラブがシードされることが3日、分かった。韓国のKリーグ・金元東(キム・ウォンドン)事務総長(51)が明かした。来年から1次リーグを東西アジアに分けて実施し、全32クラブが出場。日本と韓国には最大の4枠が与えられる。5月のアジアプロリーグ特別委員会で最終的な調整をする。

 新ACLの出場チームはアジアの限られた国のリーグに限定される。初年度の来年は日本など10カ国の代表32チームが出場。1次リーグを東西アジアに分けて戦う。出場する10カ国はリーグの規模、マーケティング能力、ACL成績などで選別。東の日本と韓国には4枠が与えられる。

 金事務総長「今まではレベルの低い国とも1次リーグを戦ってきたが、アウェーは移動も大変で、ホームでは観客も入らない。クラブから不満の声も多かった。来年からは川淵三郎会長のリーダーシップの元、最強リーグの最強クラブのみが戦う大会になる」。

 西は中東の16チーム、東は日韓の各4に加えて、中国3、オーストラリア2など含む16チーム。東西各4組による1次リーグの各組上位2チームが決勝トーナメントに進出する。シードされない国のために、欧州のUEFA杯のようなAFC杯を新設する。

 日本は今年、昨季リーグ王者・鹿島と06年度天皇杯準優勝のG大阪が出場。さらに決勝トーナメントから前回王者の浦和が加わる。来年からはリーグ3位までと天皇杯覇者が出場することになりそう。新ACLへの移行のため昨年発足したアジアプロリーグ特別委員会の川淵会長は「妥協しないことが成功への近道。Jリーグをつくった時と同じだ」と自信をみせている。既に各リーグの見極めは終了しており、5月の同委員会で各国の出場枠が決まり、12月に最終決定する。