福岡MF中村北斗(22)が、前線で回復スピードを上げる。今日12日のホーム岐阜戦では、右サイドでの先発が有力。前節徳島戦(6日)で、ぶっつけ本番に近い状態で先発したポジションに「好きな攻撃のチャンスが増える」と前向きに取り組む。

 徳島戦では先制につながるクロスこそ上げたが、パスをつなぐ機会が少なく、シュートも0本に終わった。「プロ入り直後に少し、やった程度」と話すサイドのプレーへの戸惑いと、敗戦の悔しさを晴らすため、練習ではポジショニングを確認し続けた。「まだ迷う部分もあるけど、ムダな動きをしても走れば補える。どんどん前にも出たい」と、積極姿勢を見せた。06年末から2度、手術した右ひざは癒えたが、本来の運動量は戻っていない。「試合で良いプレーを増やすことが、元に戻ることにつながる。明日(12日)は良いプレー、見せますよ」。キャンプから固定されていた右サイドバックから前に出た中村が、現状打破へ前進する。【佐藤千晶】