鹿島が鹿児島城西の超高校級FW大迫勇也(3年)を獲得したことが14日、分かった。浦和、柏、東京、大分など複数のJクラブとの争奪戦を制し、13日までに入団の意向を伝えられた。近日中にも発表される見通しだ。

 担当スカウトは初めて視察した試合の最初のプレーを見て、素質にほれ込んだという。バランスの取れた体格と足元の柔らかさでポストプレーを巧みにこなし、シュートセンスも高い。FWとしての総合力の高さは、柳沢(現京都)の高校時代をほうふつさせる。関係者は「今年の選手の中ではナンバーワン」と抜群の評価を与える。

 5月の県総体決勝では名門鹿児島実を相手に1人で5得点と大活躍。エースFWとして引っ張るチームは今夏の全国総体の優勝候補にも挙げられる。U-19代表候補にも定期的に選出され、1歳上となる世代の中でも高い評価を得ている。

 鹿島は田代、興梠ら潜在能力が高い日本人FWを擁するが、枚数は多くはない状況だ。将来のホープが王者の陣容に加わる。