北京五輪に出場した清水のGK山本海人(23)MF本田拓也(23)FW岡崎慎司(22)が14日の帰国後、三保で汗を流した。17日の横浜戦(日本平)に向け、長谷川健太監督(42)から指示を受け、三保海岸沿いを約30分間ランニング。気持ちをJモードに切り替えた。

 帰国即練習というハード日程は、指揮官の横浜戦へ向けた意気込みの表れでもあった。「週末を見据えて“強制”です。五輪は終わったし頭の中を切り替えてもらわないと」と指揮官。五輪組へのメッセージを聞かれると「『弱いな、日本』ですかね」と冗談を飛ばした後「上を目指して切り替えるには『残念だったな』と言われるよりも良いと思う」。強行日程と辛口な冗談の真意は、3人が早く気持ちを切り替え、清水でともに戦おうという、健太監督流の“愛のムチ”だった。

 思いに応えるかのように、五輪戦士は顔を上げた。

 岡崎

 汗をかいて、明日からまたやろうという気持ちになった。横浜戦も、チャンスがあるなら出たい。

 本田

 走っていい汗をかけました。清水のいい空気を吸ったので、気持ちを切り替えて頑張りたい。

 山本海

 悔しいのは悔しい。やるしかないです。

 北京での悔しさを糧にすべく、3人が第1歩を踏み出した。【浜本卓也】