磐田DF陣がスクランブル態勢で、G大阪戦(18日、万博)を乗り切る。16日、DF田中誠(33)が腰痛のために練習を休養した。17日に状態をチェックして判断するが、DF森下俊(22)も練習中に右太ももを痛めて離脱するなど、DF陣は手薄状態。この日はMF山本康裕(18)が守備に加わった。2年半ぶりの3試合連続完封へ、まさに緊急出動で挑みに行く。

 2試合連続完封中のDF陣が、手薄に陥った。大黒柱の田中はこの日、1度もピッチに立たなかった。前日の練習で腰を痛めて「大事を取って」(オフト監督)休養。G大阪戦に向けてプールで疲労回復に専念した。ただ、今日17日の状態次第では欠場の可能性も浮上。加えて森下も、この日の練習で「ジャンプした時」に右太ももを痛めて離脱した。好調だったDF陣が一転、ピンチになった。

 この日、主力組の5対5ではMF山本康がDFに回り、茶野とプレー。反対のチームでは大井が、加賀と組んだ。「最近は集中した守りができている。もし出るなら、それを切らさずに乗っていきたい」と大井。山本康も「後ろをやるなら茶野さん、加賀さんとどういうプレーをするか話したい」と緊急事態に備えた。

 06年4月を最後に、3試合連続無失点はない。さらに3連続完封勝利となると03年4月が最後。日本代表GK川口は「もしマコ(田中)が出られなくても、代わる選手が穴を埋めるしかない。出る選手だけでなく、みんなで1つの方向に向かっていく」と力を込めた。