浦和の藤口光紀社長(59)は25日、今季限りの解任が確実となったエンゲルス監督について、来季続投の可能性に言及することを避けた。この日、新潟市内で同監督、強化本部とミーティング。22日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)敗退後、初めて同監督と話し合いの席に就いた。約1時間30分の会談後、同社長は同監督の来季について「今日がなければ明日はない。オレだって明日は分からない。明日よりも今が大事」と説明。例え話に自身の進退まで引き合いに出す強い姿勢で、来季についての明言を避けた。

 ACL敗退翌日の23日には、来年まで契約が残るエンゲルス監督が、来季続投に意欲を示した。それを同社長は「あれは一般論として話したもの」とし、同監督の続投意欲とは受け取っていないことを明かした。またミーティングでは残る今季のノルマを要請しただけで「来季はシーズンが終わってから」と言うにとどめた。同社長の発言は、あらためてエンゲルス体制が今季限りであることを浮き彫りにした。