<天皇杯:鳥栖2-0大分>◇4回戦◇5日◇九石ド

 鳥栖は勝っても手放しで喜べなかった。大分相手の公式戦での連敗を止めたが、相手は主力を欠いたメンバー。岸野監督は「大分の2軍より、鳥栖の方が強かった」と皮肉った。前半27分に左CKからのこぼれ球を蹴り込んだ後、後半7分に追加点も奪ったFW広瀬も「大学の先輩の深谷さんとやりたかった」と、残念がった。試合後、松本GMは「天皇杯は日本で一番権威を持つ大会。このメンバーで勝てると思ったのでしょうが、こういう結果になった。お客さんに対しても失礼だ」と主力を欠いた大分の布陣に怒り心頭。J1逆転昇格を目指すリーグ戦に向け勢いをつけるはずの白星も、後味が悪いものだった。