ついに浦和エンゲルス監督が、クラブ側から最終通告を受けた。26日午前、さいたま市内で藤口光紀社長(59)との緊急会談に臨んだ。今年4月の監督昇格時に09年まで2年契約したが、同社長との話し合いの中で「来季は難しい」と解任の方針を伝えられた。同監督は、この日の練習前ミーティングで選手に来季の指揮が執れなくなったことを報告し「まだ優勝の可能性は残っている。残り2試合を頑張ろう」とチーム一丸になることを強調した。

 同監督は先月22日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)準決勝第2戦となるG大阪戦で敗退した後、今季限りの解任が確実となっていた。クラブ側も後任人事に着手し、今月上旬にドイツ2部フライブルク元監督フォルカー・フィンケ氏(60)と接触。同氏は20日から来日し、23日浦和-清水戦(埼玉)を視察していた。浦和は、その清水戦に敗れ、残り2戦で首位鹿島と勝ち点4差まで離された。数字上は優勝の可能性が残っているが、逆転Vは非常に厳しい状況に追い込まれていた。浦和は29日のG大阪戦後にも来日中のフィンケ氏に正式オファーを出し、本格的な交渉に乗り出す方針だ。