元日本代表の熊本DF上村健一(34)が今季限りで引退すると28日、クラブが発表した。上村は熊本県八代市生まれで、J初年度の93年に広島入り。ルーキーイヤーから公式戦に出場し、96年のアトランタ五輪ではブラジルを破った「マイアミの奇跡」を途中出場で経験した。01年にはフル代表に選出され、国際Aマッチ4試合に出場。04年にC大阪へ移籍、東京Vなどを経て昨年、熊本に加入した。今季は開幕戦から27試合に出場、ゲームキャプテンとしてチームをけん引したが、9月23日の横浜FC戦を最後に、若手に先発を譲っていた。

 今オフの世代交代を進める、GM兼任の池谷友良監督(46)は「上村をはじめ、ベテランには本当に感謝しなくてはならない」と貢献度を高く評価していた。クラブはこの日、FW北川佳男(30)の引退も発表。すでに引退を表明した有村、熊谷とともに、30日のホーム広島戦終了後にセレモニーを行う。