J2熊本が「OB1期生」を手厚く送り出す。元日本代表DF上村健一(34)ら4選手の引退会見が29日、熊本市内で行われ、全員をコーチなどで再雇用することが明らかになった。池谷友良監督(46)は、30日の最終戦(対広島=午後1時、熊本)で全員を起用すると明言。「新たな目標(J1)に向かうため、彼らの違った力を借りたい」と4人の将来にも期待した。

 岡英生社長(50)は「ビッグクラブではない、うちの持ち味は心。来年はU-16ができるし、みんなで居場所を分け合って一緒に戦いたい」と話した。J参入1季目を終え、世代交代を進める一方で、花道を用意したクラブの意図は功労者にも伝わっている。「こんなに良い場を与えられて、100%感謝している。このクラブが年月を重ねて熊本に根付き、ビッグクラブになる手助けをしたい」。上村の言葉に、ともに会見した主将のMF熊谷雅彦(33)DF有村光史(32)FW北川佳男(30)もうなずいた。