清水が静岡市に対し、ホームの日本平スタジアムの増設を要望していることが12日、分かった。清水エスパルス早川巌社長(65)は「日本平スタジアムの拡張を図面も添えて、市長に要望書を出している」と明かした。周辺のコミュニケーションスペースの設置、場内駐車場の拡張、交通アクセスの改善なども併せて市側に要請してる。

 今季、同スタジアムで開催された17試合では、1試合平均1万6588人の集客があった。平均収容率では82・1%を記録し、新潟を抜きJクラブでトップ。スタンドは現在2万399人収容だが、天皇杯で優勝すれば来季のACL出場権を獲得するだけに、早急な増設は、クラブの願いだ。

 静岡市役所の担当者は「(増設には)かなりの金額がかかる。やる、やらないは今のところ決まっていない」と話したが、早川社長は「実現すると思う」と熱い期待を寄せている。【為田聡史】