西野監督の日本代表監督就任を、G大阪が全面支援する。09年末までの2年契約を結んでおり、来季終了後の勇退が既定路線だが、金森社長は「西野さんとは長い付き合いにしたいと思っている。世界では長期政権が当たり前」と説明。来季でJリーグ記録をさらに更新する就任8年目に突入するが、さらに10年までの契約延長オファーを出す構えだ。

 西野監督には10年6月のW杯南アフリカ大会後に日本協会から代表監督の就任要請が届く可能性がある。09年でG大阪との契約が終了すると、1年近くのブランクができる。10年までG大阪で指揮を執り、11年から代表監督へ移行する方がスムーズだ。西野監督も「今は09年までのことしか考えられないが、クラブが再来年もと考えてくれるのはありがたいこと」と言う。「西野ジャパン」誕生へクラブが後押しする。

 ◆西野朗(にしの・あきら)1955年(昭和30年)4月7日、埼玉県生まれ。浦和西-早大を経て、日本リーグの日立(現柏)で攻撃的MFとして143試合29得点。早大1年で日本代表に選ばれ、12試合1得点。90年に現役引退。96年アトランタ五輪代表を率いてブラジルを破る「マイアミの奇跡」を実現。97年から柏コーチ、99年は同監督でナビスコ杯優勝。02年にG大阪監督に就任し、05年リーグ初V、07年ナビスコ杯V、08年ACL優勝でアジア最優秀監督。家族は夫人と1男1女。