名古屋DF吉田麻也(20)が今季、背番号4を背負うことが11日、分かった。09年度、大幅な若返りを断行したピクシー名古屋の若きDFリーダーとして、昨季までの34から“大出世”。プロ3年目の今季は、名実ともに最終ラインの柱としての働きが求められる。

 昨季は北京五輪代表入りも果たし、1次リーグオランダ戦にも出場した。名古屋所属選手では00年シドニー五輪のGK楢崎(オーバーエージ枠)以来2人目の五輪戦士となった。名古屋の下部組織が生んだ逸材で、近い将来のA代表入りも期待される高さと強さ、戦術眼を備えた大器。MFでは昨季のJベストイレブン&新人王をW受賞した小川がストイコビッチ監督の後継者として29から10への変更が決定しているが、DFの目玉は吉田。昨季限りで退団したDFリーダー大森が8年間背負ってきた番号を引き継ぐ。

 この日、愛知・三好町の成人式に出席した吉田は「ボクの中でグランパスの背番号4といえば大森さん。大森さんのように言動、態度ともに自覚を持ってプレーにつなげたいです。大森さんはグランパスを愛していた。ボクもそれ以上の愛をグランパスにささげたい」と熱い思いを口にした。