磐田の守護神が「日本一の温泉効果」で、開幕戦出場を狙う。鹿児島キャンプ初練習となった9日、日本代表GK川口能活(33)が、右ふくらはぎ肉離れによる離脱後初めて、グローブをはめてのキャッチング練習を行った。ボールの感触を確かめながら約10分間。「気候も暖かいし、血行もよくなって代謝も上がる。状態はいい。開幕戦も大丈夫だと思う。照準を合わせてやりたい」と、開幕戦出場を目標に掲げた。

 順調な回復ぶりには、温泉効果もある。宿泊先にある「与次郎ケ浜温泉」は、筋肉系のけがに効用がある。選手たちは練習後、熱い温泉につかりながら、故障個所の治療に励んでいる。プロ野球のロッテが日本一になった05年にも、キャンプで使用していたという縁起のいい湯だ。

 まだ実戦練習には参加できないが「客観的にチームを見ることも大事。今のところ、いい雰囲気でやれている。これを年間通して維持したい」。まずは体を癒やし、力を蓄えて早期復帰を目指す。【栗田成芳】