清水のGK西部洋平(28)が「定位置奪回」に猛チャージを見せた。キャンプ前は左足首痛のため別メニュー調整を続けたが、鹿児島入り後は全体練習に合流。10日の午後に行われたシュート練習では、好セーブを連発した。ゴール脇で練習を見つめる長谷川監督にしっかりアピール。フォーメーション練習では、主力組に入り連係を確認。「意外と感覚は良かった」と手応えをつかんだ。

 昨季は、23節の名古屋戦を境に定位置をはく奪された。その悔しさが、普段穏やかな西部の闘争心を奮い立たせた。「試合に合わせての調整じゃない。出るためにやる」。ゼロからの気持ちでレギュラー争いに挑む。「初めてちゃんとした自主トレをした」と、1月3日からクラブハウスで“正月返上トレ“を敢行した。「今年は今までとは違う立場だから」と、異例の早期始動を説明した。守護神のイスは一つしかない。6年連続の開幕スタメンに向け西部のアピールは続く。【為田聡史】