<J1:G大阪3-0千葉>◇第1節◇7日◇フクアリ

 09年のJはゴール祭り!!

 J1は開幕7試合でいきなり31ゴールが生まれた。4季ぶりのJ王者を目指すG大阪は“超攻撃”復活の3発だ。敵地の開幕千葉戦で、新戦力のFWレアンドロ(24)とチョ・ジェジン(27)がそろって得点し3-0で圧勝した。開幕戦の3得点以上は12年ぶり。リーグとACLのダブル制覇を目標に掲げる今季、補強の成果を示す最高のスタートを切った。

 G大阪に新加入したストライカーコンビが、いきなり“補強効果”を見せつけた。前半39分。ゴール前へ飛び出したレアンドロが、FWルーカスの左クロスを前のめりになりながら右足で合わせた。09年のチーム第1号が貴重な先制弾。2-0とした後半22分には、負けじとチョ・ジェジンが続いた。遠藤のFKを頭でドンピシャで合わせ3点目。今季のG大阪の象徴となる2人が、そろって名刺代わりの開幕弾を挙げた。

 ともに故障離脱し、ぶっつけ本番の状態だった。練習で連係を合わせたのは4日間だけ。本能で結果へと結びつけた。レアンドロは「合わせる時間は少なくても(得点した)あの形は練習していた。それが試合でうまくできた」。加地の負傷退場で突然出番が回ってきたチョも「故障もしていたし、今日も急な出番だったけど(試合を)やりながら連係を合わせていけた」と笑顔を見せた。

 「超攻撃」が復活した。FWバレーが電撃退団した昨年は、後半戦で急激に得点力が落ちた。3点以上挙げたのは9月28日東京V戦が最後。「攻撃的ガンバ」と呼ばれながら、屈辱的なリーグ8位の総得点46に終わった。昨年のうっぷんを晴らすかのように、この日は3点を奪ってからも西野監督は山崎、播戸とFWを投入。指揮官は「山崎、播戸を入れたのは(大量得点への)メッセージ。4、5点目を取らないとガンバらしくない」とまで言った。

 05年以来のリーグ制覇はもちろん、今季はACL連覇もかかる。Jリーグ、アジアの先にはクラブW杯がある。西野監督は「今日の結果を着実に積み重ねていく」と宣言。レアンドロも「ガンバの攻撃力を見せつけたい」と言った。開幕戦で3得点以上挙げたのは97年以来12年ぶり。世界基準を目指すG大阪が、派手に09年のスタートを切った。【益子浩一】