鹿島FW大迫勇也(18)が名将オリベイラ監督の直接指導で「大迫ターン」を進化させる。16日の練習後に居残りで、相手を背負った状態で反転する得意の形について指導を受け、「監督には(得意な技の)反転をさらに磨けと言われました」と笑顔で話した。

 実戦形式の練習が終わると、ゴール前で指揮官の身ぶり手ぶりの指導が始まった。ペナルティーエリア内の浮き球を奥野コーチらを背負いながら胸でトラップして反転シュート。大迫は「(背負った相手を抑えるための)ひじの使い方や、反転する時の重心について言われた」と明かした。

 背負った相手に今以上に体をあずけながら滑らかに反転するなど、サンパウロ時代にカカ(ACミラン)も指導した指揮官の助言は明快。大迫も「(トラップ後の)ボールの置き所が1個、2個違うだけでシュートを打てるかどうかが変わる」と細部にこだわる。

 18日の横浜戦(カシマ)で66分以上出場すれば、年俸の上限がなくなる(1年目のみ上限は700万円)プロA契約を締結できるが「あまり関係ないです。今はコンスタントに結果を出したい」。進化した「大迫ターン」で日本代表DF中沢ら横浜DF陣からゴールを奪うことのみに集中する。【菅家大輔】