昨秋に両ひざを手術し別メニュー調整が続いていた札幌DF曽田雄志(30)が18日、今季初めてフルメニューを消化した。紅白戦ではサブ組のセンターバックとしてDFラインを統率。2年目の堀田、柴田らをコントロールし、高い身体能力と鋭い読みで復活をアピールした。

 待ちこがれた瞬間だった。実戦調整は昨年8月23日の道都大との練習試合以来268日ぶり。「久しぶりだから疲れる」としながらも「思ったより感じは悪くない。筋力的に足りない部分をこれから補っていきたい」と復帰への手応えを感じ取っている。

 07年にはセンターバックとして、リーグ最少の45失点という堅守の原動力となり、J2優勝に貢献した。しかし昨年5月に椎間板(ついかんばん)ヘルニアと左ひざ半月板を手術。8月に復帰しながらも再負傷した。それだけに「1試合はできるかもしれないけど、連続して試合するのはまだ先」と慎重だ。石崎監督も公式戦起用については「無理はさせない」と6月上旬をメドに考えている。