日本協会の犬飼基昭会長(67)が16日、Jリーグにかみついた。Jリーグが17日からスタートさせる夏休みの集客キャンペーン「HOTサマー・アドベンチャー」に対して「サッカーは寒い時のスポーツ。夏にやるもんじゃない」とバッサリ。「夏休みはJリーグへ行こう」というポスターのコピーにも否定的で「こうやっても、来ないよなあ」とまで言い放った。

 秋春制移行を主張する犬飼会長にとっては、夏に試合をすること自体が許せない。この日行われたNACK5「FUN!FUN!SOCCER!」(毎週土曜午前6~7時)の収録でも持論を展開。3月に将来構想委員会が「移行せず」の結論を出しているが「観客がものすごく減っている。ナイターでは子供も来られない」と、夏に試合をするマイナス面を強調した。

 Jリーグ鬼武チェアマンは「夏は暑い。冬は寒い。それが日本」と困惑した表情。観客数アップにリーグとクラブが取り組む企画に横やりを入れられ、さらに収束したはずの秋春制移行まで持ち出された。移行は「粛々と作業は進んでいる」と主張する犬飼会長。日に日に暑さが増して「夏にサッカーは無理」という言葉に力が入ってきた。【荻島弘一】