前東京V監督の柱谷哲二氏(45)が、千葉県木更津市の暁星国際高サッカー部のテクニカルアドバイザーに1日付で就任し、同日、中学生を招いて練習会が行われた。同校は来春、サッカーの指導と英語教育を徹底して行うコースを新設し、まだ全国大会出場経験のないサッカー部の強化に乗り出す。柱谷氏のほか、アトランタ五輪代表FW松原良香氏(34)がGM、清水の元ヘッドコーチ望月保次氏(61)が監督に就任し、Jリーグ経験者で世界に通じる選手の育成を目指す。

 昨年12月に東京V監督を辞した柱谷氏はピッチでボールを追う中学生を見詰め、「この年代の育成が、日本サッカーのポイント。自分のサッカーの情熱を学校側が分かってくれたので引き受けようと思った」と、熱っぽく語った。同氏は選手やコーチ陣のサポートのほか、生徒のスカウト業務なども行うという。

 同校は帰国子女の受け入れに積極的で、あらたにフランス人教師を招いて語学も徹底指導する予定。柱谷氏は「ピッチ内で英語で指示を出し合うのが理想。数年後におもしろいチームにしたい」と話した。今月29日と10月24日には、同校で体験練習会が開かれる。