大分が元磐田のMF菊地直哉(24)を獲得することが25日、分かった。この日、原強化部長が本人と田辺代理人と東京で会い、詳細を確認。26日からチーム練習に合流し、Jリーグの登録手続きに間に合う同日正午までに国際移籍証明書が届けば、契約が完了する。もし届かない場合は練習生としてチームに加わり、来季の入団となる。

 03年から磐田に入団しレギュラーとして活躍後、新潟移籍を経て磐田に復帰。しかし、不祥事を起こしたため、07年6月に磐田を解雇され、日本サッカー協会に1年間の選手登録停止処分を受けた。そして、昨年ドイツに渡り、ブンデスリーガ3部(当時2部)のイエナと契約し、今年6月で契約満了。ドイツでプレーを続ける予定だったが、新たなチームと契約が合意に至らず、出場機会を求めて日本に戻った。そこでボランチ、DFを探していた大分のニーズと合い、合意に達した。

 原強化部長は今年5月中旬にドイツで菊地のプレーを見て動きをチェック済みで、獲得について「若い才能を埋もれさせたくなかった。ドイツでもしっかりプレーしていた。チャンスを与えたいと思った」と話した。判断力の速さやパスの精度が抜群のサッカーセンスに期待した。