日本サッカー協会は3日までに、犬飼基昭会長(67)が18年と22年W杯招致委員会会長を兼務する方針を固めた。協会関係者によると10日の理事会で正式決定する見通し。日韓共催の02年W杯では招致委員会会長を経済界から登用したが、今回は招致成功に影響がある、東京都の16年五輪招致の動向を見ながら、当面は日本サッカー協会主導で準備を進める。18、22年W杯の開催国は来年12月の国際サッカー連盟(FIFA)理事会で決定する。招致を目指す各国協会は18日までに招致委を設立し、FIFAへ報告することが義務付けられている。

 W杯招致には8万人以上収容の競技場整備が必要。東京都の五輪開催が決まれば、中央区晴海に基準を満たすスタジアムを新設する予定があり、その成否はW杯招致計画の鍵を握る。