天皇杯も、ベストメンバーで挑む。J1山形小林伸二監督(49)が7日、同杯初戦(2回戦)となる11日の日本文理大戦(大分代表)に主力で臨む考えを示した。厳しいJ1残留争いの中、休養目的で大幅に選手を入れ替えるクラブもあるが「緊張感やリズムを変えたくない。コンディションに問題のある選手以外は、リーグ戦と(布陣は)同じつもり」と語った。

 指揮官は疲労回復より、チームの集中力維持を優先する。「去年(先発を)動かしすぎて、やっちゃった」と苦笑いで振り返るのが、昨年10月12日の日立栃木戦。関東社会人1部を相手に、直前のリーグ戦から先発6人を入れ替えた。4-1で勝ったが「延長戦になっちゃって…」と、リーグ戦からのリズムを狂わしかけたことを反省。「選手にも『リーグ戦を大事に、という考えはない』と伝えた」という指揮官は、残留を果たすためにも、天皇杯を本気で戦う。【山崎安昭】