浦和が来季、水戸に期限付き移籍中の大型FW高崎寛之(23)を復帰させる方針であることが19日、分かった。早ければ今月中にも条件面を含めた具体的な交渉に入る。高崎は08年、駒大から浦和に入団。1年目はリーグ戦2試合とナビスコ杯3試合出場(無得点)に終わったが、水戸へ移籍した今季、ブレークし、41試合19得点で、J2得点ランク4位につけている。

 10年シーズンまで高崎との契約を残す浦和関係者は「来季は必要な戦力と考えている。188センチの高さだけではなく、得点につながる動きがいい。ゴール前での強靱(きょうじん)なプレーを期待できる」と話す。フィンケ監督のもと、人とボールが連動するパスサッカーへ移行した浦和にとって、攻守両面で豊富な運動量を発揮する大型ポストプレーヤーが、来季の補強ポイントの1つだった。

 高崎は現在、ケガで戦列を離れているが、今月中には復帰する予定。浦和側は本人の状態などを考慮しつつ、交渉を開始する見込み。関係者は「水戸を含めて複数のクラブが関心を示す可能性があるし、高崎本人の意向を確認したい」と話している。