浦和が来季、流通経大4年のMF宇賀神友弥(21)を獲得することが20日、分かった。本人とクラブ、大学間で合意し、今月中にも仮契約する見込みで、来季加入の「内定第1号」となる。既に8月下旬以降、大学に在籍しながらJ公式戦に出場できる「特別指定選手」として受け入れており、リーグ戦3試合でベンチ入り。選手層の薄い左サイドバック(SB)の有望選手として、フィンケ監督ら首脳陣の期待は大きい。

 宇賀神は代表歴こそないが、左右のサイドハーフやSBをこなす大学屈指のユーティリティー選手。今季のJサテライトリーグや浦和の練習試合では、主に左SBとしてプロの実戦を経験済みで、関係者は「フィジカル、スピードともに十分通用する」という。浦和ユースを経て進学したため、今季プロ1年目から活躍するMF山田直やFW原口ら同じ下部組織育ちの若手とも旧知の仲。パスサッカーの熟成と世代交代を改革の柱とする浦和にとって、重要な補強選手になりそうだ。