「争奪戦」が本格的に始まったC大阪MF香川真司(20)が2日、あらためて国内、海外を問わず、オファーが届いたすべてのクラブと交渉する意向を示した。「選択肢はいくらでもある。話があれば聞く。C大阪も含めて、すべてをフラットに考えている」。迷いのない口調だった。

 前日1日に国内では一番乗りで交渉した東京と浦和が正式オファーを出している。海外では日本代表MF本田が所属するオランダ1部のVVVから前日、正式オファーが届いた。スペインのサラゴサも興味を示している。J1昇格目前のC大阪も推定で1000万円増の4000万円での3年契約を提示。争奪戦が激しくなる中、香川は「自分が成長できると感じたクラブを選ぶ」と明確に言った。

 次節8日の草津戦(長居)で昇格が決まる可能性がある。右足小指痛を抱える香川はこの日も別メニューだったが、オフ明けとなる4日から全体練習に合流する予定だ。「けがをケアしながら、しっかり準備をしたい」。周囲は騒がしくなってきたが、香川はまず、C大阪のエースとしての仕事に集中する。【奈島宏樹】