Jリーグの鬼武健二チェアマン(70)は5日、「心からやり直す気持ちがあるか、という話をした」と、川崎F選手の謝罪を受けて言った。表彰式後から厳しい姿勢を貫いてきたが、選手と話して落ち着いたのか「残り4試合と天皇杯で信頼を取り戻す努力をしてほしい」と、首位のチームを思って話した。

 賞金返上については「選手が自主的に言ったということは評価したい」としながらも、受けるかどうかは「実行委員会(10日)で検討したい」。リーグとしての制裁についても「よく考え、それも実行委員会で」と話した。検討の上、全額ではなく一部返上に応じるなどの可能性もある。

 今回の件は川崎Fだけではなく「チェアマンにも監督責任はある」と、自らの処分についても言及。子供たちへの影響を心配して「クラブや地域で指導を徹底してもらいたい」と話すとともに「Jリーグからも、何らかのメッセージを発信したい」と話していた。