<J2:仙台4-0水戸>◇第48節◇8日◇Ksスタ

 2位仙台が水戸に快勝。3試合を残して3位以上を確定させ、7季ぶりJ1復帰を決めた。

 仙台が7シーズンぶりのJ1復帰を決めた。今季は開幕7試合で3勝1分け3敗と出遅れ、一時は9位に転落。「優勝候補のおごりがあった」(手倉森監督)と反省し、派手なパスサッカーから守備中心のサッカーに方向転換した。その後はクラブ新の7連勝をマーク。ここまでJ2最少の38失点(48試合)と安定し、2位を快走。昨季の入れ替え戦で磐田に敗れた借りを1年後に返した。

 J2降格した04年以降、1年ごとに指揮官が交代し迷走した。5人目で初めて続投した就任2年目の手倉森監督で、やっと戦術が安定。限りある予算も乗り越えた。昨年5月に約19億円を無償減資し、一時は21億円あった累積赤字を解消。しわ寄せで今季途中の補強費も1000万円しかしぼり出せなかったが、生え抜きのMF梁や日本代表候補のMF関口らを成長させた。03年11月のJ2降格から274試合目。前回は2年で降格したが、今度こそJ1定着を狙う。【木下淳】