J1磐田FW中山雅史(42)とともに、DF鈴木秀人(35)も戦力外通告を受け、来季は他クラブで現役続行を目指すことが9日、分かった。磐田市内のクラブハウスで吉野社長と会談後、鈴木は「『来季契約をしない』と言われ、僕は『現役を続けます』と答えた。気持ちは現役でやりたい」と、打ち明けた。クラブから、来季はコーチとして、チームに残ることを要請されたが、あくまでも選手として現役続行を希望した。

 JFL時代の93年に入り、磐田一筋に17年。今季は度重なるけがに泣かされ、先発は1試合のみだった。現在も右太もも痛でリハビリを続けている。「戦力外ということは、なんとなく分かっていたから、名波さんにも話をしていた」。磐田をすでに離れ、他クラブで現役を続けている常勝時代の「戦友」のJ2福岡DF田中誠(34)や同東京V・MF服部年宏(36)にも相談をしているという。

 今後は12月のトライアウトにも参加予定で、オフ明けの11日から練習に合流する予定だ。「将来的にジュビロの力になりたいけど、まだまだ現役でやれるという気持ちがある」。屈強な守備力でチームに貢献してきたベテランDFは、J2も視野に入れ新たな居場所を求めていく。