<J1:神戸2-2横浜>◇第32節◇21日◇ホムスタ

 神戸がFW大久保嘉人(27)の同点ゴールで横浜と引き分け、J1残留へ“半歩”前進した。勝てば残留が決まる試合だったが、前半に2点をリードされる苦しい展開。だが、後半開始から出場した大久保が救世主。1-2の後半6分、DFラインの裏へ抜け出してゴールネットを揺らした。日本代表の南アフリカ&香港遠征では何度も決定機を外しただけに「相手のDFにスキがあったので、うまくつくことができた」と少しだけ胸を張った。

 代表の遠征から19日に帰国したばかり。疲れを考慮されベンチスタートだったが、しっかり仕事を果たした。リーグ7試合ぶりの得点を決めた後も、積極的にゴールへ向かうプレーで攻撃陣を引っ張った。降格圏の16位柏との勝ち点差は残り2試合で5。残留に少し近づく勝ち点1を手に入れたが大久保は「安心できない。まだ何も手に入れていない」と引き締めていた。【奈島宏樹】