コンサドーレ札幌のMF西大伍(22)にJ1新潟が獲得オファーを出していることが3日、明らかになった。現在8位の新潟は来季に向け、ボランチの補強に力を注いでいる。22歳ながら落ち着いたボールさばきと守備力を兼備した西に興味を示し、期限付き移籍を打診してきた。11月に左足関節遊離体の切除手術を行い現在リハビリ中だが、2月には復帰できる予定。J1というより高いレベルでプレーできるチャンスが巡ってきた。

 生え抜きのユーティリティープレーヤーが、札幌を離れる可能性が出てきた。新潟はボランチだけでなく、サイドハーフやサイドバックのほか、トップ下までこなせる西の潜在能力を高く評価。10月に左足関節の手術を受け、現在リハビリ中にもかかわらず、期限付きでの移籍を札幌側に打診してきた。

 開幕戦を含む今季41試合に出場した若手有望選手だけに、札幌としては流出を避けたい。しかしクラブには「完全、レンタルを問わず、どんな形であれ話があった場合には交渉のテーブルには乗せる」と明確な考えがある。加えてJ1でプレーすることが本人のプラスにもなると、交渉の席に着いた。西は札幌と複数年契約を結んでいるため、今後は条件面での詰めを行いながら、1年間の期限付き移籍を基本線に交渉を進める。

 西自身、手術後1カ月が経過し、松葉づえなしで歩行が可能となるなど順調に復帰への道をたどっている。今季チーム2位の7得点を挙げた若き才能を一時失う格好にはなるが、新天地で一皮むけ、再び故郷札幌のために奮闘してくれることを期待し、旅立たせる可能性が高い。