天皇杯準々決勝3試合が12日に行われ、連覇を狙うG大阪は敵地で、リーグ王者で今季公式戦3戦全敗の鹿島と対戦する。11日は前日練習をこなしたが西野朗監督(54)は「今回はミーティングをしなかった」とニヤリ。通常は試合2日前にVTRを見せて対策を練るが、指揮官が1年に1、2回しか使わない「奥の手」だ。

 気合が入りすぎないようにという狙いがある。アウェーで1-5と大敗し、リーグ優勝を逃した11月28日一戦が教訓。西野監督は「前回は入りが悪かった。そこを修正するためには余計な情報は与えない方がいい」と強調。「クールに戦おう」というメッセージだ。MF遠藤も「監督の意図は理解している。普段通りのサッカーをすれば何も問題ない」と冷静だった。