J2仙台MF関口訓充が26日、24歳のバースデーを「戦闘モード」で迎えた。例年なら完全オフの時期だが、今年は天皇杯を勝ち上がっている。シーズンが残っている状況で誕生日を迎えるのは、プロ入り後初めてで「選手として幸せ」と喜んだ。21日発表の日本代表には選ばれなかったが、29日の天皇杯準決勝G大阪戦(国立)でアピールを続ける決意も口にした。

 背番号11は、いつにも増して上機嫌だった。「今までなかったから、ホントうれしいんすよ。天皇杯でベスト4に進まなきゃ(シーズン中に)誕生日を迎えられないんだから」。昨年は帰省中の都内で迎えたが、まだ目標に向かって戦える今年は充実感が違う。ケーキのクリームをペロリとなめ「後で(大阪名物)お好み焼きソースもなめますよ」と笑顔。G大阪もナメてかかる気だ。

 準決勝には帝京高時代の恩師、古沼貞雄氏(70)を招待している。「古沼監督から『思い切ってやれ』って電話をもらいました。成長した姿を目の前で見せられるチャンスなんで、頑張りたい」と関口。応援に来る予定の家族や友人ら数十人にも、勇姿を見せる。

 夢の日本代表入りへ、アピールすることも誓った。来年1月6日のアジア杯最終予選イエメン戦のメンバーに選出されなかったことを発奮材料にする。

 関口

 (岡田)監督が自分の存在を知りたくないとしても、活躍すれば、結果は必ず耳に入る。選ばなかったことを後悔させるようなプレーを見せたい。

 この日の誕生日を、天皇杯制覇の前祝いにするつもりの関口。「今日が、最初で最後にならないようにしないとね」と誓いを新たにした。【木下淳】