決意のパンツ4枚で東上だ!

 G大阪のMF遠藤保仁(29)がW杯イヤーの年越しを国立で迎える。天皇杯・準決勝仙台戦(国立)前日の28日、大阪・万博練習場で最終調整後、東京入りした。人気ブランド・ディーゼルのかばんを肩に、移動バスに乗り込んだ。気温5度の寒さにも薄手のシャツ1枚にスーツの上着だけという軽装。かばんの中身を問われると、ニヤリ笑った。

 「特に何も入ってないですよ。この中、見たいですか?

 軽いっすもん…」。

 かばんの中はパンツだけ。今季J2優勝の仙台に勝てば国立での決勝に備え、そのまま都内に滞在する。元日までホテル宿泊なら、必要なパンツは4枚-。W杯イヤーの年明けを都内で迎えるため、準備万端で!?

 出発した。

 遠藤だけでなく、クラブ側も都内の年越し準備を整えた。家族と離れて正月を迎える選手、スタッフのために宿舎で大みそかに年越しそば、元日にお雑煮を出す。遠藤は「仙台に勝って、いい年を迎える。連覇していいシーズンとして締めくくりたい」。せっかくのパンツが無駄にならないように、まずは仙台戦に全力を注ぐ。【益子浩一】