全国高校サッカー選手権で準優勝した青森山田のMF柴崎岳(2年)が20日、11年度に入団する鹿島との仮契約を同校で交わした。柴崎は昨年のU-17W杯で「プラチナ世代」と呼ばれた日本代表の司令塔を務めるなど活躍。高校サッカー部の2年生が、この時期に仮契約するのは極めて異例だ。

 名古屋など複数クラブから興味を示されたが、昨年末には決断したという。仮契約を終えた柴崎は「鹿島は小笠原さん、青木さんら同じポジションの選手のレベルが高い。早く実際に習いたい」と話した。鹿島椎本邦一スカウト担当部長(51)は「視野が広く、パス1本で崩せる。中学時代から注目していた。ほっとしている」と「金の卵」獲得に笑顔を見せた。

 あと1年、青森山田で活動するが「機会があれば鹿島の練習に参加したい」と柴崎。2月1~12日の宮崎キャンプに参加する予定で「この1年、フィジカルの強化に努め、プロ1年目から活躍したい」と抱負を述べた。「目標の選手は?」の問いに「いません。オリジナルの選手になる。世界を目指したい」と負けん気の強さも見せた。【北村宏平】