「ブラジルの暴れ馬」は男気FWだった。G大阪の新外国人FWゼ・カルロス(26)が29日、関西空港着の航空機で来日。188センチの長身FWはブラジルや韓国のほか、中東からの高額オファーを断ってG大阪入団を決めたと明かした。

 「金銭面だけじゃつまらない。優勝できるチームで戦いたかった。優勝と、もちろん得点王も狙うよ」。金よりも優勝!

 G大阪からマネーで中東のクラブに引き抜かれたFWバレー、レアンドロらとは、真逆の頼もしさだ。

 韓国時代の07年ACL浦和戦では乱闘騒ぎを起こした。「間に入っただけ。時には味方をかばうことも必要だろ」とこれまた男らしい一面が…。クルゼイロ所属の昨年7月には開始15秒で退場処分を受けた。ブラジル国内最短記録で「暴れん坊」とのイメージが定着したが「あれは事故だ。自分は暴れん坊ではない」と否定した。「G大阪はビッグなクラブと知っている。日本でプレーするのが目標のひとつだった。G大阪でもタイトルをとりたいね」と誓った。【大池和幸】