J1山形は15日、長崎県雲仙市での第2次キャンプを打ち上げた。新システム構築にトライしている小林伸二監督(49)は「選手が、どう動いていいのか迷っていることが分かったのが収穫」と、成果とも課題とも受け取れる総括をした。開幕まで残り3週間を切った宮崎キャンプ(18日開始)では、グラウンドでの練習に加え、宿舎で「夜の勉強会」を開き、戦術の浸透を図る。

 雲仙キャンプで4試合を消化した練習試合のVTRを教材に、指揮官が気になる“生徒”を自室に呼び個別指導する。指揮官は「開幕まで時間がないし、練習でやれるのが一番いいけど、悩んでいそうなやつがいたら、呼んで教えるしかない」と熱く語った。指揮官の個別指導で選手の理解が早まるのは確かだが、教え始めたら止まらない性格の指揮官のこと。宮崎の夜は、選手にとって長くなりそうだ。【山崎安昭】