古田の開幕戦出場が絶望的となった。24日に左足首を痛めたコンサドーレ札幌MF古田寛幸(18)が25日、熊本市内の病院で精密検査を受け、左足首ねんざで全治7~10日と診断された。28日に控えた開幕前最後の試合となる大分とのプレシーズンマッチは欠場する上、3月7日の開幕鳥栖戦(午後3時、ベアスタ)出場は難しくなった。右サイドハーフとして攻撃の起点と期待されていたが、キーマンなしで開幕を迎える公算が大きくなった。

 古田の開幕戦出場が絶望的となった。24日の戦術練習で痛めた左足は、25日朝になっても腫れが引かなかったため、熊本市内の病院で検査を受けた。左足首ねんざで全治7~10日という診察結果を聞いた三上大勝強化部長(38)は「開幕戦?

 今後、腫れがどうなるかによるから何とも言えない。ただイメージ的には重度のケガ」と時間がかかることを示唆した。

 開幕鳥栖戦まであと9日。熊本に残って治療を続けるが、コンディション調整などの時間を含めると、3月7日の出場は極めて難しいといえる。石崎信弘監督(51)も「へたをして長引くより、きっちり治した方がいい。開幕は無理じゃないだろうか」とたとえ予定より早く復帰できても、強行出場はさせない方針を示した。

 グアムキャンプ中にはDF吉弘が左長腓骨(ひこつ)筋断裂で戦線離脱し、DF趙も左足底筋膜炎の回復が遅れ、この日も別メニューで調整した。守備陣の相次ぐアクシデントだけでなく、攻撃のカギを握る男が離脱した。21日のJ1神戸戦では、突破力と鋭いクロスを上げるなど再三、好機を演出。指揮官もベースとなる8選手の1人として挙げていただけに、大きな痛手となる。

 石崎監督はこの日の紅白戦で、古田に代わって右サイドハーフにFWの内村を起用したが、大きなチャンスをつくることはできなかった。「(内村が)左右どっちがいいか見たかった」と左の藤田と入れ替えるなど試行錯誤したが、好転しなかった。同監督と主将の石川は、26日に行われるプレスカンファレンス出席のため、1度チームを離れる。前日はボランチが決まらず苦悩した同監督。また1つ問題を抱えたまま、28日、開幕前最後の実戦となる大分戦に臨むことになる。【永野高輔】