チームに必要な「自信」を求めヨンセンが行く。J1清水は13日のホーム開幕山形戦(アウスタ=午後2時)に向け11日、攻撃中心の練習を行った。今季J最年長ストライカーのFWフローデ・ヨンセン(35)は、攻め込みながらも最少得点に終わった、前節広島戦(1△1)での課題を挙げながら「自信をつければ、すぐに変わる」と士気を高め、今季初白星を目指した。

 ヨンセンはなんの疑いもなく言い放った。「ダイジョーブ」。山形戦を2日後に控え、練習の大半は攻撃練習に費やされた。サイドからのクロスや、中央へ切り込んでの連係プレーで、攻撃パターンを確認。チームメートと片言の日本語を交えながら意思の疎通を図った。前節の広島戦では計13本のシュートを放ちながらも単調な攻撃が目立ち、最少得点でドロー。今週は攻撃面に重点を置き、調整してきた。

 ヨンセン

 ゴール前でクロスの精度を上げるというのと、それに対する動きが大事になる。ただ、1つのいいクロスからゴールを決めて自信をつければ、すぐに変わることができると思う。

 17日に36歳の誕生日を迎えるベテランは「不安」ではなく「希望」を強調した。名古屋から加入1年目の昨季は9節まで無得点で不振に陥った。だが、今季は長谷川監督が「プレシーズンでもJクラブ相手に点を取ってるし、昨季より状態はいい」と、太鼓判を押すように、順調な仕上がりで開幕を迎えた。広島戦ではゴールこそなかったが、献身的なプレーでFW大前の同点弾につなげるFKを獲得。ハードワークでチームに貢献した。

 昨季の山形戦は2戦2発と相性は抜群で「DFがいいチームだけど、それを上回るようなプレーでゴールにつなげる。勝たなければいけない試合」と必勝を誓った。ただ「昨季の2点は過去のこと。もう忘れているよ」と、謙虚な言葉に自信をみなぎらせた。開幕から2戦目でもヨンセンから目が離せない。第3戦も4戦も同じなのだが…。【為田聡史】