G大阪西野朗監督(54)が21日、前日の新潟戦(万博)で「造反劇」を起こしたFWペドロ・ジュニオール(23)を切り捨てた。この日、ACL1次リーグの23日シンガポールAF戦(アウェー)へ出発。成田空港へ向かう前の大阪空港で「ヤツの話はノーコメントだね。昨日に限ったことではない。昨年からもガンバに溶け込もうとしていなかった」とばっさりだった。

 一夜明けても互いに歩み寄ることはなかった。今季公式戦は4分け2敗(PK負け含む)と6戦未勝利。チーム内に不協和音も生じ、指揮官のイライラも募った。監督は「今年は期待していたんだけどね。オレをずっと避けている感じもする。あれから話し合ってもいない」と突き放した。

 遠征メンバーから外されたペドロはこの日、大阪・吹田市内のクラブハウスで持病の左ひざの治療を受け、報道陣の問いかけを無視して帰宅した。最悪の場合はこのまま退団に発展する可能性もある。山本浩靖強化部長(51)は「遠征から帰ってきてから(話し合う)」と説明。帰国する24日にも去就についてペドロ本人と話し合う予定。勝てない上に“内紛”と、G大阪は明らかに揺らいでいる。【奈島宏樹】