<ナビスコ杯:山形0-0清水>◇14日◇1次リーグ◇B組◇NDスタ

 清水はアウェー山形戦で引き分け、リーグ開幕から公式戦8戦無敗でクラブ記録を更新した。

 寒さとの戦いだった。山形・天童市内のNDスタジアムの試合開始時刻の気温は3・2度。11日のホーム仙台戦は22・4度だったから落差は大きい。試合後、長谷川監督は「過酷な条件の中で本当によくやってくれた。この勝ち点1は非常に大きい」とねぎらった。

 FW岡崎、MF小野ら主力組が不在ということもあり、前半は自軍4本に対し相手に7本のシュートを許す苦しい戦いを強いられた。同25分には、この日キャプテンマークを着けていたDF児玉が、左もも裏を手で押さえ途中交代。長谷川監督は、ハーフタイムに「焦ることはない」と、選手たちを落ち着かせ「もっと、シュートを打っていこう」と鼓舞した。

 後半に入りFW原、長沢を投入。同44分、FW大前のシュートがポストに嫌われる不運もあり、リーグ川崎F戦以来4戦ぶりの無得点に終わった。それでも、約2年ぶりの今季公式戦先発となったDF広井ら守備陣が最後まで集中力を保ち無失点でフィニッシュ。長距離移動、悪条件の中で粘り強く「勝ち点1」を積み上げた。【為田聡史】