コンサドーレ札幌MF宮沢裕樹(20)が7日、右足首付近の屈筋腱(けん)炎症のため9日のアウェー北九州戦を欠場することが決まった。チームは6戦連続未勝利と窮地に立たされているが、今季全10試合に先発出場してきた前線のキーマン不在で戦わなければならなくなった。

 不振の札幌に、さらに試練が待ち構えていた。前節東京V戦で負傷し途中交代した宮沢は、この日も炎症がひかず、練習には不参加。治療に専念し「次の試合?

 厳しいかもしれない」と話した。佐川和寛チーフトレーナー(33)も「3日間は完全安静となる。次の試合は厳しい」と説明。北九州戦は大事を取る。

 ボランチ、FW、トップ下と、システム問わず常に攻撃の核として起用してきた石崎監督にとっては大きな痛手だ。戦術練習では代役としてMF岡本、古田、砂川らをトップ下でテストしたが「(宮沢)裕樹は守備面でも効いていたからね…」と背番号10不在に険しい表情を見せた。

 腰痛、右太もも痛で、それぞれ別メニュー調整中のFW内村、横野と、この日の練習中に左ひざを負傷したDF堀田も欠場が確定。MF李も左ひざ軟骨のクリーニング手術を受け、前半戦出場が絶望となった。DF箕輪は右足腓腹(ひふく)筋腱断裂でリハビリ中。負傷者続出で、札幌がさらなるピンチを迎えている。【永野高輔】