満身創痍(そうい)だからこそ、山形の実力が試される-。故障者を多く抱える小林伸二監督(49)が4日、総力戦で夏場の戦いを乗り切る覚悟を語った。現在勝ち点18で12位も、J2降格圏内の16位仙台との勝ち点差は、わずかに4。「余裕なんてない。元気な選手を見極める。8月は順位の似たチームとの試合が多い。しんどいけどみんなで乗り切る」と息巻いた。

 7月24日のC大阪戦での接触プレーで、FW田代が打撲。復帰のめどが立たないエースを筆頭に、主力選手が戦線を離れていく。この日の午前トレでもDF前田、MF下村がめまいを訴えて早退した。指揮官は「明日以降に影響が出ないように、大事を取らせた」と説明。猛暑続きで体調維持が難しいが、試合はお構いなしにやってくる。5日の練習から、猛暑を避けるため午後3時半に調整時間を変更。わずかでも体力消耗を、回避したい構えだ。【山崎安昭】