浦和MF阿部勇樹(28)が、原因不明の違和感のため、21日の湘南戦(平塚)を欠場する可能性が出てきた。違和感は腰から臀部(でんぶ)のあたりとみられる。17日の仙台戦ハーフタイムに「下半身に力が入らない」と申告し、後半34分に退いていた。一夜明けた18日、チーム練習に参加せず状態を確認。原因は分からず、阿部は「コンディションがいつ戻るかも分からない」と話した。

 阿部は痛みに強い鉄人。試合中どこかを痛めても「大丈夫です」と話してきた。07年に浦和に加入して以来、累積警告による出場停止を除けばリーグ戦は全戦先発。昨年は代表招集からチームに戻ってすぐに試合に出場したこともある。責任感の強い男が慎重な発言を繰り返すのは極めて珍しい。けが人が続出する中で、不動のボランチまで離脱する可能性が高まった。